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道の交わる時

第8章 8章


「でも、良いの?列車が途中で止まったからって、別荘に連れて行ってくれるなんて」
蘭が言った。
「良いのよ!その代わり、私のテニスの特訓に付き合ってもらうから!」
園子が言った。どうやら、園子の彼氏である京極がテニスを始めたらしい。日本に帰るときには是非てあわせを、と言われ、テニス部として負けるわけにはいかないと意気込んでいた。
「テニスの特訓って、私達、園子より強くないよ...」
が言った。
「大丈夫!スペシャルコーチがいるから!」
そういって園子はウィンクした。
「じゃあ、私はベンチで観戦してようかな...」
「あんたも折角だから、教えてもらいなさいよ!チャンスなんだから!」
やる気のなさそうなに園子が言った。
「えー、やだよ、テニス苦手だし」
「だめよ、絶対だめ!っていうかあんたもしかしてテニスウェア持って来てないとか言わないわよね?」
園子の言葉には目を泳がせた。
「持って来てないわけ!?」
「だって、やる気ないし」
マジで持って来てねーのかよ、とコナンは苦笑いした。
「そういうと思ったわ!」
園子が言った。
「あんたのために私が選んだ超可愛いテニスウェアがあるからそれを貸してあげる!」
「げっ!」
が顔をしかめた。
「自分で持ってこねーからそうなるんだよ」
コナンがボソっと言った。
「だって、園子がここまでして私にテニスやらせるなんて思わないでしょ」
「まぁ、確かにな...」

「えー、なにそれ!私も見たい!」
と盛り上がる園子と蘭を尻目に、はため息をついた。
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