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道の交わる時

第2章 再会


「でもじゃあ、どうしては安室さんの事を熱心に見てたんだい?」
世良がもっともなことを言った。
「あぁ、なんか昔会った人に似てたんだよ。って言っても小さい頃の話だし、一度しか会ったことないから、記憶にあまり残っていないんだけど」
「 その人、安室さんにそっくりだったの?」
「髪と肌の色は多分、一緒。後は、わかんない、かな」
記憶を手繰り寄せようとしているのか、は目を閉じながら言った。他の3人はを見ていたため、安室がに対して向けていた表情に気づく者はいなかった。
「僕はさんにお会いしたのは、今日が初めてだと思うんですけど...」安室が少し困った顔をしながら言った。
「えぇ、私も、安室さんとは似ているだけで別人だと思います」
「え、なんで断言できるんだい?」
「だってその人、言葉遣いが安室さんほど丁寧じゃないし。それになんというか、もっと偉そうだった気がするから」NAME1#の言葉に世良が納得する。
「ていうか、その人とどこで会ったのよ!私に紹介しなさいよ!」
「紹介っていっても、名前とか知らないよ。ほら、結構前にデパートで強盗事件あったでしょ?その時に会ったの」
「あぁ、あれね」納得する蘭と園子。
「強盗事件?」
「その話、詳しく聞きたいですね」
世良と安室の言葉に蘭と園子が笑った。
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