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道の交わる時

第2章 再会


「で?どこに行くの?」
授業が終わり、蘭達に連れ出されたは行き先を知らずにいたため、そう聞いた。
「ポアロよ!」
の疑問に勢い良く答えたのは園子だ。
「ポアロって蘭の家の下の喫茶店だっけ?」
「そうよ!今、そこに超イケメンがいるのよ!」
「超イケメンって、園子、彼氏は良いの...?」
呆れ気味のに園子は言う。
「それはそれ!これはこれよ!」
その言葉に全員が苦笑しながら歩いていると、ポアロに着いた。
「そのイケメンは、なんと!蘭のお父さんの弟子なのよ!」
「え、じゃあ、探偵さんなの?」
蘭を先頭にポアロに入りながら園子とが話していると、店内から声が聞こえた。
「ええ、そうですよ。毛利探偵の下で探偵の修行をしながら、ここで働いているんです」
声のした方を見ると、褐色の肌を持つ男性がいた。
「安室さん!聞いてたんですか!?」
園子の問いに安室は答えた。
「ええ、少しだけ。ところでそちらの方は?園子さん達のお友達ですか?」
「そうなんです。今日転校してきた。っていっても、元々米花町に住んでたんですけど」
園子が説明する。
「そうなんですね。安室透と言います。よろしくお願いしますね」
「...」
「ちょっと?」
は訝しげな顔で安室を見ていたが、蘭の声で我に返った。
「え?あぁ、です。よろしくお願いします」
「ちょっと、あんた安室さんがイケメンだからって、見つめすぎでしょ」
ニヤニヤしながら言う園子にあっけらかんとは答えた。
「え、イケメン?イケメン、なの...。」
「え、あんた、イケメンだと思わないの?」
まさかのの反応に園子が鼻白む。
「うーん、イケメンの基準が未だにわからないからなぁ。まぁ、イケメンだって言うならそうなのかもね?」
「本人目の前にして言っちゃうの...」
呆れている3人と対照的に、安室は声をあげて笑った。その笑い声に4人が安室を見る。
「あ、すみません。こんな事言われたのは初めてなので」
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