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道の交わる時

第7章 ミステリートレイン


「ミステリートレイン?」
「あぁ、面白そうだろ?」
放課後、世良と共に帰っていたは世良からそんな話を聞いた。
再来週にある、イベントに誘われたのだ。
「うーん、予定があるわけではないから構わないけど、私で良いの?」
「もちろんさ!さえ良ければな!」
「じゃあ、行かせてもらおうかな。謎解きしながら移動って面白そうだし」
「じゃあ、決まりだな!」




コナン達は東京駅に集まり、怪盗キッドの話をしていた。
すると、急に知った声がした。
「まぁ、僕としちゃ、列車の中で行われるミステリーの方が楽しみだけどな!」
「世良の姉ちゃん!と...姉ちゃん!?」
「こんにちは」
「ちょっと、なんであんたここにいんのよ!用事があるって言ったじゃない!」
「うん、これがその用事」
園子の質問に答えると、園子は呆れた顔をした。
「だったら言えばよかったのに。二人とも特等室に招待したし」
「あー、それは考えなかった...。とりあえず行けば会えるだろうなー、とは思ってたんだけど」
「あんたらしいわ」

その後、各々列車に乗り込み、発車を待っていた。
「そういえば世良さんのお兄さんって何人かいるの?」
ふと、が聞いた。
「あぁ、そうだよ!よくわかったな」
「この前、『シュウ兄!』って言ってたから。一人だったら、単にお兄ちゃんっていうでしょ」
「なるほどな」
「そして、そのお兄さんが死んだとは思ってない?」
「あぁ...シュウ兄ほどの人が死ぬなんて信じられないんだ」
世良はそう言ってこぶしをにぎった。
「そう...凄い人なのね」
「もちろん!スッゲー優秀なFBI捜査官なんだ!戴拳道の腕前も強くて、ボクはシュウ兄から送られてくるビデオで学んだほどなんだ!」
「へー、それは凄いね」
世良が言った。
「君の兄さんは?どんな人なんだ?」
「んー、普通のお兄ちゃんだよ」
は懐かしそうに言った。
「とても優しかった。勉強教えてもらった事もあるし。それに多分、強かったと思う。警察学校でも優秀だったって聞いたから」
「...じゃあ、どうして亡くなったんだい?」
世良の言葉にの表情が固まった。
「あ、いや、無理にとは言わないよ!」
世良が慌てて言い募った。

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