第6章 閑話
こんのすけが消えた後、二人の間には沈黙が流れた。
木々のさざめきと、時折次郎太刀が酒盛りをしているのか、笑い声が聞こえる。
「なんで、清光は何も言わずに消えたの...?」
しばらくして、が言った。
「どこにいるの...?」
大事な初期刀だった。
いつもそばにいてくれて、甘やかしてくれて、時には叱られて、一緒に悪戯をしたりして。
それでも、戦の時には一番に頼りにした。有事には必ずと言って良いほど部隊長として隊を率いてもらっていた、大事な相棒。わかっているつもりだった、わかったいると思っていた。なのに。
「わからないよ...」
彼の考えが、想いがわからない。
そんなを三日月は静かに見ていた