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道の交わる時

第5章 旅立ち


翌日の昼、はポアロに来ていた。
新作のパスタを食べに来てほしい、と安室からお誘いがあったのだ。
「どうでしょう、お口に合うといいのですが」
「うん、すっごく美味しいよ!」
安室の質問に答えたのはコナンだった。
ポアロに来たを目敏く見つけたコナンがポアロに入り、の向かい側に座り、同じものを食へていた。コナン曰く、安室は油断ならないらしい。

「あー、美味しいですよ、安室さん」
目を丸くする安室には慌てて取り繕った。
「本当ですか!良かったです!」
と安室は満面の笑みで答え、コナンの機嫌は反対に悪くなった。
は思った。

こいつら、めんどくさい。

「安室さん、そんな笑顔をされるなんて、珍しいですね」
榎本梓が言った。
「そうですか?」
安室が聞いた。
「ええ、いつもの笑顔も素敵ですけど、今日は一段と!また女性客が集まりそうです!」
そういう表現もどうなんだ、とコナンとが思っていると、安室が驚く事を言った。
「なら、それはきっとさんのおかげですね!」
「あら!」
「えぇっ」
梓が頬を染め、コナンがギョッとしているのを尻目に、安室は言った。
「さんがポアロに来てくれて、ボクの手料理を食べてくれたからですよ」
そう言って、人のいい笑みを浮かべた。
だが、当の本人は、よく分かっていないようだった。
「そうなんですか?っていうか安室さん、今日はホストみたいですね!女性客がポアロに集まる理由がわかる気がします!」
「ほ、ほすと...」
コナンが呟き、梓は「安室さん、相手は手強いですよ」と耳打ちした。
安室は一瞬きょとん、とした後、言った。
「大丈夫ですよ、僕、こういうの得意なんで」
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