• テキストサイズ

道の交わる時

第3章 探偵達の夜想曲


一方、安室達はコナンを探していた。
「気休め程度にしかなりませんが、今すぐ彼らが殺されるということはないと思いますよ」
安室が蘭に言った。
「検問に止められた時には人質に生きていてもらわなければ意味がありませんから」
「しかし、彼女の目的が銀行強盗を殺すことにあるとしたら、巻き添えを食らうことも...」
小五郎の言葉に安室は頷いた。
「ええ、ですから、急ぎましょう」
その時、反対車線に、浦川、コナン、が乗っている車が見えた。
安室はハンドルを切り、反対車線に移り、追跡を始めた。
安室の後ろについていた世良もハンドルをきった。

コナン達を追っている灰原は車の中で何かがあってくる気配を感じた。
「そんな顔をするな。決して逃しはしない...」
声のする方を見れば沖屋が笑っていた。
沖屋はそのまま、阿笠博士にハンドルを頼み、自らはドアを開けて上着のポケットに手を突っ込んだ、、
しかし、なにかを見て、ドアを再び閉めた。そして、ハンドルを掴み運転しだした。

安室はしばらく車を追っていたが、不意に小五郎に向かって言った。
「先生は出来るだけ右側によってください。蘭さんはシートベルトを外して僕の方に」
「え、あ、はい...」
言われた通りにシートベルトを外した蘭の肩をつかみ、自らの方へ引き寄せた安室は、浦川の車に自らの車をぶつけることで車を止めた。

安室に車をぶつけられた手川は一瞬こそ驚いたものの、
を引きずりだして、車から出た。
そこに、車の上に、バイクごと乗った世良が般若の形相でいた。
「ふっとべえぇ!!」
そして世良はバイクのタイヤで手川の頭を吹っ飛ばした。
「っ!」
手川から解放されてよろけたを世良が思い切り抱きしめた。
「よかったー!無事かー!?」
「あはは...うん、ありがとう」
「姉ちゃん!」
急いで車から飛び出てきたコナンを見つけて、世良はコナンを抱きしめた。
「コナン君!無事かー!?」
「うわあぁぁぁ!?」
「あはは...」
そこに蘭と小五郎が駆け寄った。

安室は顎に手を当てて考えていた。その内容は沖屋と同じものだった。

なぜ、ここに________
/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp