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道の交わる時

第3章 探偵達の夜想曲


小五郎は急いで樫塚にメールを送り、窓を開けて換気をした。
その間、安室は家の中を見たようだった。
「この家おかしいですよ」
リビングにいた毛利親子に言った。
「どういうことですか?」
「女性物がほとんどないんですよ。靴も男性のものばかりで」
「そうなのか。樫塚さんからのメールも返ってこないし、この家を探せば何か出て来そうだな」
小五郎の言葉に安室は頷いた。
「えぇ。といっても、後はこのリビングと寝室だけですけどね」
そんな安室に蘭は尋ねた。
「どうして父の弟子になんかなったんですか?どう見てもあなたの方が...」
その言葉にキョトンとした安室は、フッと笑って言った。
「毛利先生はあぁ見えて実はすべての真相がわかっているんですよ。ただ僕を試すためにあえて何も言わないでいるんです」
「そうですか?」
「えぇ。それより、コナン君とさんはどこに?」
「それがわからないんです。メールをしたんですけど、返ってこなくて変な事していないといいんですけど」
「まぁ、あの場にいなかったのは不幸中の幸いとでも言えますが、少し心配ですね...。とにかく、まずはこの家を捜索してみましょう」

3人は、パソコンの前にいた。パソコンはパスワードを入れなければ開かないようになっている。
苦戦している毛利に安室が言った。
「お二人は、パスワードを決める時、どうされます?」
「生年月日とか?」
「俺はコゴローサンで、5563だな」
「いえ、そうではなくて、パスワードの保管方法についてです」
「それなら、俺は机の下とかに...あった!」
机の下に手をやった小五郎はパスワードの書いてあった紙をみつけた。
「流石先生(お父さん)!」

パソコンを開くと中には、銀行強盗の計画が書いてあるメールが保管されていた。
強盗をする際の格好を撮った写真から、3人は小柄な男がスーツケースに入っていた男で、事務所で自殺した男が大柄な男だと当たりをつけた。
3人目は女のようだった。
ここまで知ったところで、樫塚からメールがきた。

どうやら、コナンとは、人質に取られたらしい。
コナン達を探す方法はないかと考える安室に、蘭が言った。
「もしかしたら、阿笠博士に頼んだらできるかも!」
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