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道の交わる時

第3章 探偵達の夜想曲


一方、コナン達は樫塚圭ではなく、浦川芹那だという事、写真の兄は兄ではなく、恋人だったこと、浦川は、残りの銀行強盗犯を探していることを知り、手伝うため、3人の女性のところを訪れていた。
「それで?誰が強盗犯か、わかったの?坊や...」
浦川がコナンに聞いた。
「うん、でもお姉さんには教えてあげない」
「え!?」
「だってお姉さん、自殺する気なんでしょ?」
「...」
「だめだよ、そんなの...」
は二人のやりとりをじっと見つめていた。
「何言ってるの?」
「しらばっくれても無駄だよ。お姉さんのポケットに睡眠薬あったもん。それ飲んで自殺する気だったんでしょ?」
「あの睡眠薬で自殺はできないわ」
浦川の反論にコナンは言った。
「お姉さんは計画が杜撰すぎるんだよ。携帯電話のすり替えだって、その場で思いついたんだろうし、思い出のメールとか知り合いの連絡先がなくなってもいいって感じだもん。それって、お姉さんは強盗犯に復讐できればそれでいいって思ってるって事だよね」
何も言えない浦川にコナンは言った。
「だから自殺すると思って止めに来たんだ」

しばらくして、浦川はため息をついて言った。
「わかったわ。犯人は警察に任せて、私は自主する。これでどう?」

一方、蘭達は、コナン達が誘拐されたと知り、阿笠博士に連絡をしていた。
また、家を捜索してみると、どうやらこの家の主は世間を騒がせている銀行強盗犯だと確信した。
蘭が阿笠博士と連絡を終えると、着信があった。その電話に出ると、世良の大声が聞こえた。
「なんで急に切るんだよ!僕のこときらいなのか!?」
「わ!世良さん!ごめん!なんか盗聴されてたみたいて、一旦切ったの!」
「なんだ。それで、今盗聴器はどうしたんだい?」
「もう回収したよ。今、コナン君達が拐われたから、追いかけるところ」
「拐われた?っていうかコナン君達って?」
「依頼人の人が銀行強盗事件にかかわっているみたいで...」
蘭は、事件のあらましと、がコナンと共に拐われたことを説明した。
「そうか...。なんでまで拐われたんだ、とか言いたいことは色々あるけど、とりあえずそっちに向かうよ」
そう言いながら、世良は自分のバイクに跨った。
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