第3章 探偵達の夜想曲
リビングでは毛利探偵事務所の事件が流れていた。
「やだ、もしかして、お母さん心配してるかも!」
そう言ってテーブルの片付けをしていた蘭が電源を入れると、ちょうど電話がかかってきた。
慌てて蘭が出ると、世良の声が聞こえた。
「なんで電源切ってるんだよ!僕の事嫌いなのか!?」
「わ、世良さん、ごめん、こっちちょっとパニクってて」
説明している蘭を横目にが携帯を見ると、世良から無数の着信があった。
「あ、私の方にも来てる...」
そういえば、今日、自分が事務所に行くことを彼女にも言っていたなあ、などとマイペースに思っているをコナンが乾いた目で見ていた。
「世良さん?なんかちょっと聞き取りづらいよ?」
蘭の言葉を聞き、安室は蘭の携帯の通話を切った。
どうやら、盗聴されているらしい。
盗聴器を探したいとの安室の申し出に、樫塚は下着を片付けたいから、と言って部屋を出た。
しばらくしても、樫塚が戻ってこないため、安室達は盗聴器の捜索を開始した。
蘭の携帯で音楽をかけ、盗聴器を探すという方法だ。
3人はある部屋で強烈な異臭がすることに気づいた。
その部屋には、ベッドの下のスーツケースから盗聴器があるようだった。
とりあえず、安室と小五郎がスーツケースを引っ張り出し、中を開けた。
すると、中には男の遺体が入っていた。