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道の交わる時

第3章 探偵達の夜想曲


蘭が息を飲む声が聞こえ、は一瞬体を硬くした後、コナンと安室に続いてトイレへと走って行った。
コナンがトイレの扉を開け、中に入って行った。その後をが追いかけようとすると、突然目の前に褐色の腕が塞がった。
「貴女はこれ以上進んではいけません」
安室が言った。
「大丈夫ですよ?」
が言うが、安室は首を横に振った。
「ダメです」
「なんで?」
「僕が嫌なんです」
その返事には二の句が告げられなかった。
「え...?」
その時、コナンの、切羽詰まった声が聞こえた。
「誰か!警察呼んで!」
「毛利先生!警察をお願いします!蘭さんはさんを!」
「わかった!」
「はい!」
毛利親子がそれぞれ了解し、蘭がをソファまで移動させた。


トイレには遺体のそばに、樫塚圭という女性が縛られていたようだった。
樫塚によると、毛利の助手を名乗る男性にもてなされていたところ、スタンガンで気絶させられ、気がついたらトイレで拘束されていたらしい。
「トイレの中で
男にこの鍵はどこの鍵だって、ずっと質問責めにあっていて...」
そこまで言うと、樫塚は目に溜まった涙を溢れさせた。
「では、あの男は自殺ということか...」
そこまで言って、目暮はは呆れたように安室を見た。
「ところで、彼はなぜいるのかね?」
「私の弟子です!」
毛利の発言に目暮は驚いた。
「弟子!?まぁた君の周りに探偵が増えたのかね!」
その言葉に安室が聞き返した。
「また、とは?」
「前にも探偵がいたんだよ、世良真純とかいう女探偵がね...」
「へー女探偵、ですか...」
「ところで、樫塚さんのお兄さんの死因はなんだったんですか?」
ソファを樫塚に譲り、自身は安室の隣にいたが尋ねたが樫塚は反応しない。
疑問に思ったが再度聞く前に、安室が尋ねた。
「お兄さんの死因は?」
樫塚はその声に気づいて、答えた。
「事故です。...これが兄の写真です」
その時、高木が来た。

死亡した男の所持品は、タバコ、ライター、スタンガン、財布、携帯だったらしい。
しかし、携帯の電話帳には何も登録されておらず、財布には小銭が五千円程入っており、千円札も47枚も入っていたらしい。
「それ、僕にも見せてー!」

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