第7章 笑顔
父親に抱かれ、殴られ続けたこの体が、汚くない、なんていわれたら……
羞恥心と闘いながら、ゆっくりと、穴を広げる。喜んでもらえるなら、何でも、したかった。
きっと、私の事を大事にしてくれるのは、この人しかいないから。汚くない、なんて言ってくれるのは、この人だけだから。プレゼントや、褒美、外出、知らない世界。知らない色。知らない気持ち。知ることが出来たのは、この人のおかげなのだから。
「ふあああっ!」
無言で指が二本入れられた。自分でも分かるぐらい濡れていたとはいえ、いきなり二本はキツイ。でも、すんなりと受け入れてしまった。若頭の指。頭を撫でてくれる指。愛しい人の指。そんな事を考えていたら、中が締まってしまい、さらに指の感触が鮮明に伝わってきた。そのまま中の汁を掻きだす様に指が出し入れされる。指の動きに合わせ、嬌声が出る。そして、指が抜かれると、硬いものが当てられた。
「ひうっ! わ、わか」
「信也だ。呼んでみろ」
「あ……えっと……信也、さま? ああああっ!! あ、あ、はいってく……あああ」
指とは比べ物にならない質量が中へと入ってくる。ほぐされたとはいえ、指の倍はある大きさに、さすがに苦悶の表情を浮かべた。ゆっくりと、中をえぐりながら、奥へと入っていく。久々にするせいか、痛みを少し感じる。
「あああっ! き、きつ……きつ、い……ですぅう! あっあっ! 奥まできちゃうぅう」
「淫乱め! 奥まで入れてんだよっ! 奏の中に!」
「あああっ! い、いわないでくださいぃい」
入り口まで引き、奥まで一気に挿入する。
「ふああああっ! こんなのだめですぅうっ!」
「駄目じゃないだろ? 素直に言え」