第3章 ひと時
「気持ちいいか? 桐生」
この、声は……
「葛城……?」
「気付くの遅すぎ。ずっと支えてやってたのに」
腰を掴んでたのは葛城だったのね。
「動くぞ」
「は? あっ、まっ、だめぇえ! いきなり激しいよぉおお」
パンパンと肌がぶつかり合う音がする。
電車の振動もあって中がすごい擦れた。
何も考えられない。
頭が真っ白。
気持ちいい。
気持ちいいよぉ。
「あっああっだめ、も、だめぇえああ……あああんっ」
「電車の中で無理矢理抱かれて、ガンガン突かれてよがる奴とは思わなかったな。桐生」
「だって気持ちいいのぉお……あ、あああ!」
その時、敏感な部分にさっきの振動とは比べものにならないような振動が当てられる。
口に手を当てられた瞬間、私は悲鳴に似た喘ぎ声を漏らしながら果てた。
やだ、私、潮吹いちゃった……よ……。
太ももについたそれを誰かに舐められる。
気付けばゆっくりと中から太いのが出された。
少しした後に電車が駅に到着して、流されるように電車を降りる。