第1章 躾
突如、一気に何かが入れられた。
無機質で硬い、バイブのようなもの。
ぐちゅぐちゅと音を立てながら中を掻き回される。
「あっああ……きもちぃいよぉお」
もう、奏に思考力は無かった。
「もっとぉもっとしてぇええっ!」
「随分素直になったな奏。ほら、お願いしてみろ。さっき教えただろう」
「あっあああっん。信也っああ! お、おねがいぃいっしますうぅう! ローターとバイブで淫乱な奏をイカせてくだ、さ、あああああっ!! い!!」
「よく出来ました。好きなだけ」
頭を撫でられ、優しい口づけを交わす。
額、瞼、頬、首筋、鎖骨と優しくされる。
途端にバイブが不起訴にはげしく律動を始めた。
ローターが秘豆に強く押し付けられる。
――イケ
耳元で甘く低い声で囁かれた。
「ああああああああっ!!! イクッイクゥウウウッ!!」
目の前が真っ白になり、体が弓なりに反られた。
潮が溢れる様に出る。
体をびくびくさせながらベッドへと沈む。
目隠しを取られたのか、視界に光が飛び込んだ。
薄れゆく意識の中で、葛城の優しい笑みが見えた。
葛城信也――。
専属執事の名を頭に浮かべながら、意識を手放した。