第9章 独占欲
やっと、手に入った。ずっと、この時を待っていた。この半年。ただ、気を引く為に不登校をした。し続けた。ずっと、見ていたから、知っていた。あんたは、不登校した生徒を放ってはおけないから、必ず来る。思ったとおり、一週間も休んだら、あんたは、のこのことやってきた。それから、他愛も無い会話をし続け、あんたの存在が俺の支えになっていくのを演じ続けた。
俺が、この時を、どれだけ待っていたか、あんたは知らない。ま、教えるつもりも無いけど。ネットで手に入れた媚薬と睡眠薬を紅茶に混ぜ、飲ませた。効果は俺自身で試したし、安全性も理解している。あんたは、まんまと疑わずに飲んでくれた。純粋な白を、黒く塗りつぶしてやる。
奏をベッドへと寝かせ、服を全て剥ぎ取る。鍵付きの引き出しの鍵を開け、中から手錠を取り出し、右手首と右足首に付け、左も同様に付けていく。引き出しから鎖と手錠付きの首輪を取り出し、首輪を付け、鎖の先に付いた手錠をパイプベッドのパイプにかけた。仕上げに、目隠しを付ける。
「……はぁ……」
思わず息が漏れた。想像していた以上に、そそられる。このまま、一回ヌいてしまおうか。いや、反応が無いのも、つまらない。どうしてくれようか。どうやって、染めていこうか。半年も想像してきたのに、したいことが多すぎて、決まらない。