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【短編集】ブーゲンビリア【R18】

第8章 授業


「そうか。分かった」
「え」

あっさりと葛城が身を引いた。物足りない、と体が訴えている。
葛城は白衣のポケットから棒付きの飴を取り出すと、袋を取って口に含んだ。いちごみるく味。自分の愛液はそんなに不味かったのかと、言おうとした瞬間。
再び、中のものが動いた。

「あっ……あああ……」

先ほどとは違う生易しいピストン運動。秘豆を襲った振動は来ない。突いてほしい所に突いてくれないもどかしい動き。その動きもすぐに止まった。
イキたい。でも、目の前にいる男に頼むのは癪だった。

「……トイレ、いきたい……」
「却下。自慰を許可した覚えはない」
「あなたに許可を取る必要はないですよね」
「そうか。なら、お前に首輪をつけて俺のペットにするのにも」

葛城はゆっくりと奏に近付いた。その目は獲物を見つけた獣の様に鋭い。

「許可は、いらないよな?」

耳元で囁かれる。慌てて身を引こうとするが、腰に腕を回され強引に抱きしめられた。胸を押すがびくともしない。
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