第7章 七海建人
あーなんか...もう。どーでもいいや。
ふらふらと辿り出す足
とりあえず寮戻ろうかなでもどーしよ。
真面目にどーでも良くなってきた横に並びたくって一生懸命だったけどそれも意味ないんだよね。
きっついしキモいし学生のする仕事じゃないよほんと...
そう思いながらも止まらない涙を拭いつづける
今が夜でよかった。誰にも見られないで済む
視界不良の中何かにぶつかる
「おっと...こんばんは...君は確か...」
その声に顔をあげる
「っ⁉︎夏油?貴様何しに...」
そう声を上げると蝿頭に塞がれる口
「んん」(マジでキモい口ん中に入ってくる)
「しーっ 静かに 明日の可愛い後輩の卒業式の下見にと思ってきたけど七海くんからもう聞いたみたいだね」
会話すらままならない一方的なそれに睨みを返す
「おっと それじゃぁ喋れなかったね すまない 静かにすると約束してくれるなら解いてあげてもいいが どうだい?僕と一緒に来る気はないかい?」
という問いにピクリと反応を見せる
「なに 君はもう 呪術師でいる意味は無いだろう? だったら目標だったそれを僕に挿げ替えればいいだけの話 なにも難しい話ではないはずだ」