第7章 七海建人
「ですが今は異なります」
と真剣な瞳に
「そんなこと言わないでください..勘違いしてしまいそうになる...」
と目を逸らす
「勘違いして下さい」
という甘い囁き
縋りつきたくなってしまう
「..でもわたし...もう綺麗じゃない 何も知らないあの頃にわたしじゃない」
嬉しい反面夏油に身体を許してしまった自分が恨めしい
「忘れるほどに塗り替えます 私しか思い出せないほどに」
近づいてくる七海先輩に目が逸らせない
「いいですね?」そう聞かれこくりとうなづく
口付けをし何度も何度も軽いキスを繰り返す
薄く開いた唇からねじ込まれた舌が合図のように再び情事にふける
「はっ あっ 声っでちゃっ」
と廊下に聞こえないかという気持ちで恥ずかしくなり涙を浮かべる
「我慢しなくていいです。 貴方の声が聞きたい」
そう言い再び激しくする七海先輩
イク直前に奥をグリっと抉られ声を抑えようとした瞬間ガリッと七海先輩の肩を噛む
「つっ マーキングがわりですか。」
そう愛おしげに撫でると再び腰を振る
「七海先輩もうっ」
「健人です そう呼んでください」
そのお願いにキュンと心が鳴る
張り詰めたそれはイくための動きに変わり始める
それさえも愛おしく感じるそれに
「健人 好き」と呟くと
うっという声と共に中に出され幸せと共に気を失う
後日五条悟が情事中押しかけてきて怒りを買うのはまた別のお話であった