第7章 七海建人
七海先輩が大好きだった
けどある日この気持ちに蓋をした
臭いものには蓋をしろ
必要のない感情だったから
「そう言えば七海先輩は卒業後どうするんですか?やっぱり五条先輩達みたいに呪術師協会に勤めるんですか?」
憧れる七海先輩
ある日呪霊に苛まれた私を助けた一筋の光王子様の様な彼が憧れで大好きだった
いつも通りの質問攻め怠そうにしながらも続けてくれる会話
でもそれは彼の一言によって砕かれた
「いえ、呪術師になる気はありません。」
「へっ?な、なんで七海先輩ならっ」
「もう疲れたんですよ。効率的でありませんし別に珍しい話ではありません貴方もよく考えて行動することです。では」
と会話を一方的に切られた私
な...んで そんな気持ちが支配する
いつもピンチの時に駆けつけてくれる王子様
そんな彼が大好きでこの先もずっと背中を追い続けていつか横に並べる日が来ると思ってたのに
そう思ってた なのに
私はもう隣に居れないんだ...そう思った瞬間溢れ出る涙
泣き声は出てこない
明日は七海先輩の卒業式なのに顔晴れちゃう
絶対に写真撮ってくださいってお願いしてたのに
ブッサイクになっちゃうのに
涙が止まらない