第1章 吉羅暁彦
「うんまぁ色々とね。やっぱり幼馴染だったから一緒にいる時間が長くて結局幼馴染から抜け出せなかったって感じかな」
との回答の際タイミングよく信号待ちで止まったため
「幼馴染でもここまではしないと思いますがね」
と顔を見て金澤が手を当てた腰より少ししたの横あたりをさする
「なんて冗談ですよ」といいぱっと手を離し運転に戻る
びっくりしたと思い顔を隠すように窓の方を向く
下を向きたいけど髪をアップしているせいで下を向いても顔を隠せないと思い窓を向いたが吉羅からは窓に写った顔が見えている
なんとか話題を変えようと話題をふる
「それより吉羅くんは私が高校卒業したあとどうしてたの?」
と聞かれ
「僕ですか?僕はまぁ今の立場から想像する通り経営学ですよ。だから星奏の大学には行かなかったんです。もともとプロを目指すつもりもありませんでしたから」
と言われ
「そうなんだ」
と会話が切れてしまう
思いきって話を切り出す吉羅
「さん今日あって思いましたが前より美しくなりましたね。攫っていってしまいたいほどですよ」
と言うと驚いたようにこちらを見て
「えっ!?そ、そんなことは」と照れてもじもじしだす
「そんなことはありますよ」
と言うと少しの空白のあとにありがとう。
とぼそっと赤い顔をしながら紡ぎだされる言葉