第7章 殺しの任務
「…………そろそろ行かなきゃなぁ…」
精一杯独り言を言ったあと、私はため息をついた。そろそろ下でウォッカが私を探す頃だ。ウォッカだけだったら、少しほっといてもいいのだが、今回は………
「そうですね。そろそろ行かないとウォッカが探してますよ」
「…………まま…」
振り返らずとも誰かなんて分かる。私はゆっくり立ち上がった。前回脱走した私は、バーボンにこってりと絞られ、それからというもの…バーボンは私のことを目の届く範囲に置くようになったのだ。だからこそ、彼の感じが外れる、夜から明け方に私はジンの部屋をこっそり抜け、ここで発散している…という訳だ。私は彼に微笑んだ。
「じゃあ、ままも一緒に謝ってね」
そして、私は彼の手をとり、一緒に歩き始めた。………ここはもう使えないな…そう思いながら。