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赤井さんちの一人娘

第6章 私の初任務とあの人の存在


~誰かside~

途中で全力疾走し、その途中で体力切れを起こしたなずなを連れ、俺は部屋へと戻った。正確には、スコッチの部屋…ということだが。あいつは、ターゲットの情報を集めるため、当分帰ってこられない。そのため、俺は彼の部屋をありがたく使わせてもらっている。

「………ったく、あいつ……全然材料がないじゃないか…」

しかし、やはり自分の部屋じゃないと使い勝手が悪い。俺はため息を吐き、なずなが爆睡しているのを確認したあと、買い物をするために近くのコンビニへと足を運んだ。

「……少しやりすぎたな」

死んだように眠るなずなの姿を見て、俺は少し反省した。あまりにも彼女の劇的な成長ぶりに、思わず量を多めに課してしまったのだ。部活動をする女子高生と変わらない量を、まだ数年しか生きていない彼女に課すのは流石にやりすぎだろう。俺は彼女の好きなバニラアイスを手に取り、店を後にした。彼女が起きたら、一緒に食べようと。もうそろそろ起きてくる頃だろうと思い、ドアを開けると、大きな人影が。
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