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赤井さんちの一人娘

第5章 黒の組織の重要人物


「ほら、もう寝る時間ですよ」

バーボンとお話してたら、不意に時計を見て、ベッドへと連れていかれた。私は少し頬を膨らませて、

「えー!まだ眠くない!!」

と言うが、バーボンは容赦なく私に掛け布団をかける。

「子供はもう寝る時間です」

「……つまんない」

せっかくままとお話してるのに…。そう言って私は頭まで布団を被った。言葉とは裏腹に、掛け布団の中で、私は苦い顔をしていたが。…………思ってた以上に、バーボンが乗り気でこっちが戸惑ってしまう。………からかいすぎたな。私は小さくため息を吐いた。もうまま呼びは止めよう。そう思っていたら、そっと掛け布団が視界から無くなり、代わりにままの顔が近くにあった。綺麗な髪が眩しく思え、少し目を細める。

「そんなに怒らないで。ほら、いい子は目を瞑る時間ですよ」

そして、ふっといい匂いが鼻をかすめたかと思うと、額に柔らかいものを感じた。…………おおっ!?!?私はポカンとして、バーボンを見つめた。……今、何をされた???

「…おや?どうされたんですか?」

そんな私を見てクスッと笑うバーボン。それを見て私は思った。………確信犯だ!きっと睨むと、バーボンは私の頭を撫でた。

「そんな顔をしないでください。可愛い顔が台無しですよ」

「……ままのせいだもん」

頬を膨らませて私は彼の首に手を回した。今度は、彼がキョトンとした顔で私を見つめる番だった。

「あんまりママらしいことしないで。離れられなくなっちゃう」

そして、お返しにままの頬に軽く口をつけて笑った。

「おやすみなさい」

そしてそのまま後ろから倒れ、枕に頭を乗せた。ふと、バーボンを見ると、何か言いたそいうな顔をした。

「……君は………」

しかし、それは途中で遮られた。大きな音がドアの外から聞こえてきたからだ。バーボンが表情をガラリと変え、私にそこにいるよう手振りで指示すると、銃を取り出して玄関へと注意深く向かった。私も体に力が入る。………敵襲か!?!?
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