第9章 スコッチと幹部昇進
「終わった!!」
私は大きくため息をつき、背伸びをした。週末ということで、たくさん宿題を出されたのだが、スコッチの手助けもあって夕ご飯前に終わることが出来た。
「お疲れさん」
スコッチが笑いながら、夕食の準備をしに台所へと行く。今日はお魚のようだ。いい匂いが鼻を擽り、それと共にぐぅっとお腹の虫がなる。
「疲れたぁ。でも、明日は仕事だから、今日中に終わらせなきゃいけなかったし」
「あぁ、よく頑張ったな」
少し泣き言を言えば、スコッチはよしよしと頭を撫でてくれた。お兄さん気質だなぁ。
「ほら、さっさと飯食って寝ようぜ。今日もジンの所なんだろ?」
スコッチの言葉に、慌てて時計を見る。そう言えば、今日は早くジンが帰ってくる日だった!