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人魚姫は慟哭に溺れる【ヒロアカ※轟夢】

第7章 襲撃、ヴィラン連合!


「オールマイトを殺せる、その根拠……策ってなんだ。」
「く、黒い奴だ!脳みそが丸出しの、黒い奴がオールマイト殺しの要だって俺達は聞いてる!」
「そいつはどんな個性を持ってる。」
「知らねぇ……本当だ!俺達はワープで飛ばされてきたガキどもの相手を頼まれただけで、脳みその奴と、ワープの黒霧、あとリーダーの死柄木がオールマイト殺しを実行するとしか聞いてねぇんだ!し、知っていることは全て話した!だ、だから解放してくれぇ……。」

 本格的に泣き出したヴィランを見て、焦凍がため息を吐く。まぁ、このチンピラヴィラン達はこれ以上情報を持ってはいなさっそうだし、実行犯の三人がわかっただけでも良しとするしかない。焦凍がゆっくりと左手を氷に触れさせた――瞬間、何かが爆発するような轟音が響き渡る。音のした方を向くとエントランスの柱の向こうで煙が上がっているのが見えた。何が起こっているのかとそちらを注視していると、煙の中から大柄の男性が現れる。そう、オールマイトだ。もしかして、誰かが外に救けを呼びに行けたの?もしそれが可能だとすれば……飯田君か!

「オールマイト……広場の方に行ったのか。」
「多分。その人が言っていたリーダーらしき男も、脳みその男も広場にいる。急いだほうがいいかも。」
「ああ。……あんたら、今から氷を溶かしてやる。が、追ってきたらわかってるよな。」
「追わねぇ!追わねぇから……!」

 左から熱を出してヴィランを凍らせていた氷を一気に解かす。時間がないからか少々手荒な調節に見えるけど……まぁ、ヴィランが相手だし問題はないでしょ。焦凍が広場の方へ走り始めたのを私も追いかける。焦凍の隣に並んで走ると、一度だけ私に複雑そうな視線を向けた後に口を開いた。

「……俺は広場にいくが、奏はどうするつもりだ。」
「当然ついてく。」
「……そうか。無茶はするなよ。」
「焦凍こそ。」
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