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人魚姫は慟哭に溺れる【ヒロアカ※轟夢】

第5章 戦闘訓練


「うむ……仲間を巻き込まず、核にもダメージを与えず、尚且つ敵も弱体化!」
「すげぇ、最強じゃねーか!」
「やべぇな。確かに、知らないで見た方が驚くわ。」

 焦凍の戦いを見て、金髪に黒メッシュの上鳴君が叫ぶ。隣でも想像した通り、切島君が驚いているのが見れた。そう、焦凍は凄いんです。にやける頬を必死に元に戻しながらも目はモニターに釘付けになっていた。
凍り付いたビルの中、一緒に足を凍らされたヴィランチームの2人は動くこともできずにゆっくりと歩いてきた焦凍に核を奪われて敗北。そのすぐあと、核をタッチした左手で焦凍は凍らせたビルを解凍していく。氷に加えて、熱まで扱える。それを見た皆がまた騒ぐのだった。


「さぁ、では!次はだれになるかなぁ~?こいつらだ!」

 オールマイトの手に掴まれたボールは黒がC、そして白がG。なるほど、私達がヴィラン役か。で、相手は耳郎さんと金髪に黒いメッシュの男子、上鳴君。確か、昨日の個性把握テストでは時々身体から電気を出していたのを見た。電気を操る個性か、もしくは発生させる個性かな。直接触ると危なそう。

 組み合わせの発表も終わったところで、次のビルへと移動する。まず、ヴィラン組には5分間の準備時間が与えられる。けど、5分じゃ罠を張るには短すぎるし、ここは私達が3人チームであることを利用して私が先兵になることを提案してみようかな。
ビルに入り、核の置かれている5階の一番奥の部屋までやってくる。モニタールームで前のチームを見た時はもう少し広く感じたけれど、実際に見ると案外狭い。……さて、じゃあ時間も有限だし、作戦会議を始めよう。
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