第2章 右目を追う
「ふ・・・ぁあ・・・」
絡まってくる舌にこちらもできるかぎり応えるが、要求は激しくなっていくばかり。
「・・・どうした、もう限界か?」
「ぁ・・・許してくれ、政宗殿っ・・・」
「ここはこんなになってんのにか?」
「あっ・・・!」
水は足の付け根を滴るほどに溢れてしまっていて、彼の指はそこをぐちゃぐちゃに荒らした。
「はあっ・・・はあっ・・・あぁっ・・・らめっ・・・」
体勢を仰向けに直された。
月の明かりにこの乱れた身体が照されてしまうのが耐えられず、二本の腕を見られたくない部分に添えてみたが、それはなんの意味もなかった。
彼が指を動かせば、体を隠すことなどすぐに忘れて身を固くするしかできなくなる。
「そんなに良いかよ」
「ち、違っ・・・」
「フッ、どこが違うっつーんだ、こんだけ俺の指を濡らしやがったくせに・・・」
彼はぬらぬらと反射する指を抜いて、私に見せつけた。
恥ずかしさに顔を背けたが、次の瞬間、政宗殿はその指を己の口の中に含んだのだ。
「なっ・・・!? 政宗殿、何してるんだ! そんなもの、汚ないのにっ・・・」
「んなこと知ったこっちゃねーな」
「そ、そんな・・・」
指についたものを舐めとると、彼はさらに舌で自分の口周りを一舐めした。