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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第2章 右目を追う




「・・・・おい」


ついにそのドスの利いた政宗の低い声が響き渡る。


「・・・ふんぞり返って馬をカツアゲしやがる野郎の、どこがいい男だ?」


そう紫乃に言ったが、その目は紫乃ではなく、元親を睨み付けている。

その視線に、元親はニヤリと笑って返した。


「政宗殿! きっと元親にも何か理由があるのだと思う! まずは話を聞こうじゃないか!」

「うるせぇ! いい加減にしやがれこの尻軽女! なんでさっきからテメェは道中会う野郎どもと顔見知りなんだよ!」

「なっ・・・し、し、尻軽だとっ・・・!? ふん! そもそもお前の女になった覚えはないぞ!」

「あぁああ"!? ふざけてんじゃねぇぞテメェ! どこの世に好きでもねえ男にkissされて腰砕かす女がいるってんだ!?」

「やややややめろ言うな!! 砕かしてなどいないっ!!」


────その言い合いは、「まあまあ・・・」と両軍が止めに入るまで続いたのだった。



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