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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味





──夜が明けた。

あれから政宗殿はまともに口をきいてくれない。

訪ねても「帰れ」の一点張りだ。

本気なのだろうか。

私が死ぬ。それは政宗殿が耐えられぬことなのだと、昨夜言われた。

・・・それはなんとも甘美な響きだった。

こんなことに嬉しさを感じては忍失格だと思う。

でもそれは私も同じだからよくわかった。

もし私の盾となり政宗殿が死ぬようなことがあったら、私は自分を悔いて悔いて、それはもう殺してしまいたいくらいに悔いるはずだ。

・・・悪いことをしたかもしれない。

心配かけて、不安にさせてしまっただろうか。

ただでさえ、片倉殿がいなくて不安なはずなのだ。

・・・私まで彼を苦しめてしまった。



──しかし。
詫びの言葉を、とも思ったがそれは打ち消された。

政宗殿は私を軍議に参加させることを拒んだというのだ。


「文七郎、それで、この後はどうなる?」


仕方なく、軍議に出た兵に内容を聞く他なく、こうして文七郎を頼るしかなかった。


「・・・すぐに大阪へ出陣しなきゃなんねぇ。片倉様を取り戻すんだ」

「そうか。日はいつだ?明日か?」

「・・・。」

「・・・文七郎?」


歯切れが悪くなり、文七郎は悩ましくうつ向いてしまった。

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