第1章 再会の意味
「政宗殿っ・・・!」
急いで政宗殿がいる軍勢に駆け寄って合流する。
「片倉君のいない君の背中は、こんなにも容易く裂けるんだね、政宗君。」
「!?」
そこにはすでに、この戦の首謀者である竹中半兵衛の姿があった。
「テメェ・・・!」
政宗殿の背には、鎧に傷をつけるほどの刀の跡が残っており、蒼い衣服をざっくりと裂いていた。
いつも片倉殿が護っていたはずの背中・・・
「竹中半兵衛っ!!」
体が勝手に動いていた。
政宗殿と対峙するその男に、気づけば刃を飛ばしていた。
許さない。
片倉殿を拐い、こうして政宗殿を罠にかけた。
「死ね! 竹中半兵衛!」
この身と引き換えにしようとも、今ここで討ち果たす。