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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味




「っ・・・な、何をするっ・・・」

「まずはその口が嘘を言ってねぇか、確かめてやる」

「っ・・・!?」


唇が重なると、すぐに噛み締めている歯列を割って、奴の舌が入ってきた。


「んっ・・・ん・・・」


ここへ来たときにされた口づけは、ゆっくりと唇を遊ばれて、それから舌が入ってきたのに。

今の口づけはそんな余裕はなく、彼の舌は私の舌を探り当てるように動いている。


「政っ・・・ふ・・・あっ・・・」

「・・・ハァ・・・」

「こんっ・・・なことで、分かっ・・んっ・・・」


何も考えられない・・・。

口の中の慣れない感覚だけが、敏感に反応する。

いつも感じてしまうけれど、この感覚は・・・本当に気持ち良い。


「ハァ・・・いい顔だな、アンタ」

「・・・ほ、本当にっ・・・これで、調べているのかっ・・・?」

「ああ」


・・・調べているのなら、仕方ない。

もう一度降ってくる接吻を、私は目を閉じて受け入れた。

──これは、私が裏切り者でないか、調べているだけなのだ。

ただそれだけなのだから。


・・・そんなこと嘘だということくらい、私だって分かっていた。

でもそう思い込まないと、こうして理由をつけてもらわないと、政宗殿を受け入れることができないのだ。

政宗殿には、そんな私の心の内を全て見透かされている。

私は彼の舌に応えるように、自分の舌を差し込んだ。

今だけは、この感覚に酔いしれることができる。


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