第1章 再会の意味
「おい紫乃」
「っ、な、なんだ。政宗殿」
「関係ねぇって面してんじゃねーぞ。まずはテメェからだ」
「・・・は?」
──え?
何を言ってるんだ? 政宗殿。
私が裏切り者でないことくらい、彼が一番理解してくれていると思っていたのに・・・。
「政宗様? それは・・・」
「確かに今は、こんな時に戻ってきやがった紫乃が一番怪しいからな。はっきりさせておこうぜ、小十郎」
「・・・政宗殿・・・」
そんな・・・。
「承知致しました。お前ぇら、今夜は解散だ! ・・・紫乃、お前は残って、政宗様の言う通りにしろ。」
片倉殿まで・・・。
「か、片倉様! 紫乃は裏切り者なんかじゃありませんぜ!」
「筆頭も! 何を言い出すんすか!」
四人組は必死に反論してくれたけれど、政宗殿の決意は変わることはなく、ただ彼らをじろりと睨むだけだった。
「明日はテメェら全員調べてやるから、大人しく寝ときな。小十郎、人払いだ」
「承知致しました。お前ぇら! 解散だ!」