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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第4章 雪どけの朝




「・・・政宗殿。お前のものになれて嬉しい。・・・私もお前のこと、好きだ」

「・・・フッ、長かったぜ、アンタを手に入れるのは」


本当はずっと前から、私はお前だけのものだった。

政宗殿だけが、大好きだったのだ。


戸を開けたまま、冷たい風に負けぬよう、私たちはまた口づけた。



──────



朝になると、懐かしい片倉殿の声で目が覚めることとなった。



『政宗様! 起きて下さい! 開けますぞ!』

「なんだ小十郎、朝っぱらから・・・」


私は急いで衣服を纏い、腰ひもを結んだが、縦結びとなったまま、不自然に出迎えた。


「か、か、片倉殿っ・・・久しぶりだなっ・・・」

「紫乃!?」


片倉殿は五秒ほど無言で考えて、昨夜何があったのかを自分の中でまとめ上げたようで、すぐに表情を切り替えた。


「なるほど、紫乃が来ていたのですか。政宗様、表に武田の軍勢が迫っております」

「へぇ。コイツを取り返しに来たってのか?」

「えっ・・・?」



・・・・そんな・・・・

お館様っ・・・

私は、武田と伊達が争う引き金になるためにこちらへ来たつもりはない。

なのに、どうして・・・?


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