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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第4章 雪どけの朝




政宗殿は一瞬固まって、床に猪口を置いた。

寒いのは本当だ。

どうしようもなく寒いから、政宗殿に触れてもらえば体の熱が上昇し、温かくなるから、だから都合がいいのだ、と。

そんなどうしようもない言い訳を思い付いたが、口にすることはなかった。


「・・・紫乃・・・」

「・・ん・・」


酒の味がする口づけ。

潤った口内に、さらにお互いの味が、熱とともに広がっていく。

甲斐を捨てた私にはもう、これを拒む理由がなくなってしまった。


「・・・ん・・」

「・・・口開けろ」

「あ・・・んん・・・ 」


政宗殿は私の冷えた体を抱き寄せて、舌を重ねた。

舌が重なり合うたび、静かな室内に響く水音に、私たちは止まらなくなった。


「ん・・・」


いつものように、抵抗などする気にはならなかった。

こうしているだけで、気持ちいい。

抱き締められて、彼の着流しがサラサラと触れるのも、舌を遊ばれるのも、彼と酒の匂いに包まれるのも、全てが、心地いいのだ。


「政宗殿っ・・・」

「ハァッ・・・オイ紫乃、悪いが、今からお前を抱くぜ。もう一秒たりとも待ってやれねぇ・・・」

「っ・・・」


彼の手が、私の腰紐を解いた。

はらりと着物は脱げ落ちて、露になったこの胸に、顔を埋めてきた。


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