第1章 再会の意味
畑から上がった片倉殿とともに丘に腰かけ、じい様が入れてくれた茶を飲んで一休みすることになった。
「しかしここの葉は青々としていてすごいな。収穫はいつだ?」
「その一画はもう実るころだ」
「そうか! なら収穫は私も手伝うぞ。政宗殿と城に籠っていたら、一体何をされるやら・・・」
そこまで言って、口をつぐんだ。
しまった、片倉殿に話すようなことではなかった。
再会してすぐに強引に接吻をしてきた政宗殿を警戒している、などと、そんなこと誰かに話したところで私が恥ずかしいだけだ。
「・・・フ、紫乃。茶を溢すんじゃねぇ」
「・・・すっ、すまない・・・・」
私の顔が真っ赤になったことには、彼は言及しないでおいてくれた。
しかし私の気持ちなど、きっと片倉殿には知られてしまっているのだろう。