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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第4章 雪どけの朝








甲斐に戻った私は、こっそりと城に入り、幸村様のいる奥の間の前で立ちすくんでいた。

この襖を開ければ、幸村様がいる。

私の気持ちを話したら、幸村様は何と言うだろう。

・・・どんな答えでも、受け止めて下さるということは、分かっている。

けれど、それがどんなに彼を傷つけることになるか、それを目の当たりにすることが怖いのだ。


そして、私の答えは、幸村様だけではなく、お館様にもお伝えせねばならない。

失望されてしまうだろうか。

私が政宗殿に落ちてしまうなど、きっと、そんなことはないと信じていたからこそ、送り出して下さったお館様。

私はそれを裏切ってしまったのだ。

そんなことが頭の中をぐるぐると駆け巡り、どうしても、この襖を開けることができずにいる。



『・・・紫乃』


っ・・・


襖の中から、幸村様の方が先に、外にいる私に声をかけた。


「・・・はい」

『戻ったのだな。奥州は寒かったでござろう』

「・・・ええ・・・」


襖を隔てているからか、幸村様の声はいつもよりも遠く聴こえる。


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