• テキストサイズ

【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第3章 幸村の想い




「政宗様、それは紫乃が決めてそうしているのですから、どうしてこの小十郎に分かるはずがありましょうか」

「テメェがけしかけたんじゃねぇか。アイツに、真田幸村のところへ戻るように」

「・・・」

「お前、なにが引っ掛かってんだ」

「・・・政宗様。紫乃は、政宗様とともに戦い、絆を深め、そして自身の想いにも気づいていたはずです。しかし、それと引き換えに、手放さねばならぬものがあることは、見て見ぬふりをしていたように思います。・・・そこに気づかぬまま、この奥州に残るべきではありません」

「shit・・・! アイツは面倒な女なんだよ! あの頭ん中で考えさせたってろくなことにならねぇんだ!」

「仮に政宗様の望まぬ結果になろうとも、それが紫乃の選んだ道にございます」

「テメェッ・・・」


大きな舌打ちとともに、政宗は小十郎から顔を背けた。

小十郎の言い分には腹が立って仕方がないが、しかし返す言葉は見つからなかったのだ。



/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp