第1章 手を繋いで【桂夢/甘】
気付かれないように電柱に隠れていると、の頭上から声がした。
「ちょっと、そこ退いてくれる?私の縄張りなんだけど?」
「いや、私も今忙しいんで」
あなたがどっか行ってください
ん……?頭上からってどういう事だろ?
気になって見上げると、
電柱の上には
超スタイルが良い眼鏡美女が仁王立ちしてを睨んでいた。
サッと身軽に地面に降り立つ
間髪入れる事なくに迫ってくる。
「もしかして、アナタも銀さん狙ってるんじゃ無いでしょうね?」
「いえいえ!誤解しないで下さい!私は桂小太郎の彼女ですから!」
「え、そうなの?なぁーんだ、心配して損しちゃった!」
「はい、あの…もしかして猿飛さんですか?」
「そうよ!さっちゃんて呼んでも良いわよ!」
小太郎に聞いたことがある
元お庭番衆の凄腕くのいちで
銀時さんにお熱なんだと
「一度お会いしたかったので嬉しいな!私はです!」
「ちゃん、仲良くしましょう!ここだけの話……近い将来、坂田あやめになるん……」
ゴツッ
「あうっ…!」
言い終わる前に
誰かに後頭部チョップされて
さっちゃんが倒れ込んできた
「さっちゃん!大丈夫ですか!?」