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銀魂短篇集☆

第2章 大切なあの子【土方夢】


「じゃあ、失礼します」

襖に手をかけるを呼び止める。



「…おい、教えたところで、何か得するのか?」


「私は土方さんが大好きですから…気になるのは当たり前ですよ?好きな人の事を知りたいって思うのは普通だから」


「そうか…」



好きな人の事を知りたい。
素直な気持ちは
いつの間にか無くしていたのかも知れない。


コイツになら打ち明けても大丈夫だろうか?




「俺の大切な奴は……お前だよ。」

「え…ウソ!ドッキリですか?カメラは?ダッタラーンって音は?」

信じられないのか、キョロキョロ辺りを見渡す。



「…んなもん無い。良いから最後まで大人しく聞いてろ」



「あっ!…はい」


立ったままのは、慌てて俺の前に正座をする。

「俺は、お前を幸せにしてやることが出来ないと思ったから、伝えずにいようと思ったんだよ」


「ちょっ…待ってください!私、幸せにしてもらわなくても大丈夫です!」

「何でだよ?」

「だって、二人で一緒にいるだけで心が満たされるんだから、必要ないですよ」


今は女も強いですからね!と腕捲りをしてみせる。

「お前見てると、やっぱり飽きないな」

フッと笑うと

「土方さん、大好きです!」
が抱きついてきた


バランスを崩して、に組み敷かれるような体制になってしまった

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