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銀魂短篇集☆

第2章 大切なあの子【土方夢】


「…さん!土方さん!起きてくださいよ~」


「…ん?…」

の大声で目が覚める。

見慣れた自室の天井。


あぁ…今のは夢だったのか



「寝言を言ってましたけど、どんな夢見てたんですか?」


「俺、変な事言ってなかったか?」


「あ、えっと…大切だからこそ、手は出さないって。」



肝心な所は喋ってなかったみたいでホッとする。


「土方さんにとっての大切な人って誰なんですか?」



起きがけの一服をしようと
火をつけた煙草を咥えようとした時、

からの鋭い質問に

煙草を布団に落としそうになる


「バっ…んなの、教えねぇよ…」

「…羨ましいなって思っただけです。土方さんの大切な誰かが…」



私じゃないだろうから、余計に辛いんです


小さく呟くの背中を
抱き締めてあげたいけど


体が動かない。


「…朝から変なこと聞いてごめんなさい!
あの、食堂で土方スペシャル作って待ってますね…」

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