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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第3章 一章


あ、危なかった。
アキちゃん達が絶妙なタイミングで来た為、事なきを得た。
と、内心ホッとした。

恋人同士だろ?と言いますがね。

皆さん、私は何度も言いますが審神者なんですよ!
審神者というのは刀の付喪神を現世に顕現させることの出来る人間であり、そのお役目は付喪神達をお世話して歴史をひいては人を守る何を仰せつかってるんです!
付喪神も『神』と名がつく存在です。つまり嫉妬深いのです。
恋人がいる、大切な人がいる。うっかり喋って嫉妬されて神隠しなんてウチの業界では良くある話です。殉職者よりもそっちのが多いんですから!?

しかも、昨日大怪我して帰って来たから休むように言われてたのに学校来てるから帰ったら叱られるんです。その上ほんの少しでも傷をつけてご覧なさい。外出禁止、下手すれば神域に監禁待った無し!です。


というか、そんなの抜きにしてもうら若き、花も恥じらう乙女ですよ。き、き、キスシーン見られたとか正直鶴丸の作った落とし穴に自らダイブするくらい恥ずかしいんですから!

幸いアキちゃんに隠れて他のみんなには見えなかったようなので一安心。アキちゃんはアキちゃんで鈍感だから問題なし!

案の定、気にした様子もなく私にアセロラジュースを献上してくれる。

このまま何事もなく過ごそう。

「あんた、首にキスマークついてるぞ」
そんなアキちゃんに耳元で囁かれ、先程首元に感じた柔らかな感触を思い出し、口に含んだアセロラジュースを盛大に吹き出したのは、仕方ない事。ついでにそのジュースが書類とアキちゃんの顔にかかったのも致し方ない事である。

私は決して悪くないです。

が、とても居た堪れない気持ちになるので、丼研の部室に行ってきます。



(ごめんねー。良いところで邪魔して)(なっ!?いつから!?!?)
(スマン、水志の方に駆け寄った辺りから)
(アタシは一応止めたんだぜ?)(竜胆、ノリノリで開けようとしてたよ。)(・・・・・・)(いやー、ダメだよ。人のいるところでいかがわしいことしたら、お陰であたしらは面白いもの見せてもらってホックホクだわ)






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