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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第3章 一章


「本当に、約束してないの」「してないって!?大体そんな暇ないよ!」書類の山を処理しながら応える。今日は数分経つ度に聞いてくる。
「そうだぞぉ、明紀。大体こいつ付き合ってから一度もそんなの行った事もないし二人っきりになった事もないぞ」
「おめーがいつも一緒にいるからな」「竜胆。すっごいお邪魔虫だね?」「んな、いうなよぉー照れるぞ」
恥ずかしそうに頬を欠く竜胆。一緒にいる事を神菜が承諾してしまうのだ。仕方ない。忌々しくもあるが、だからと言って二人っきりになっても会話が続かずぎこちなくなる為。助かってもいる。
「マジで、よく愛想尽かされないね、」
むしろ、ここまで蔑ろにされながら愛想を尽かしてしまわない自分にびっくりだ。
「まぁ先輩そういうことに対して疎そうだし」
「久我に言われたらおしまいだな」 「先輩が可哀想」
「んだとゴラァ!??」
「まぁ、先輩、その手の事さほど気にされないし優しい人だからね」
「えー、オメカシしてたから絶対デートだと思ったのに」
「普段気にしないとはいえ。年頃の娘だ。着飾りたい時もあるだろうに」「えー!?でも髪飾りしてたんだよ。いかにもデートですっ!って感じの可愛い奴。」
以前贈った髪留めの事だろうか?

「もしかして、別の人とデートだったりして」「それはないでしょ?あいつ考え無しなところあるけど彼氏いる身で他の男とデートするとかはないよ。」
「デートだと言われなければ行きますよね?先輩って」「確かに、この間畑の様子見に来ませんかって尋ねたら快く了承してくれたし」「先鋒が目立たない程度着飾って、一緒に妹の誕生日プレゼントを選んでほしい、とか」「アイツならその誘い文句二つ返事で了承するわ」

我関せずとばかり装っているもののペンを握っている手に力がこもり、何度も芯を折ってしまう。

「だとしても誰だよ」「ここにいるメンツな訳ないよな?」
「丼研の小西とか?先輩最近、アイツの部室の様子見に行ってるし」
・・・・・今度牽制しに行くべきだろうか?いや。いっそ退学に追い込むか?


「「「・・・・・・」」」

「あー、というかアイツ、外出とか基本オメカシするわ」「外出だとしても相手だ・・・えふっ!?」「そういえばそうだー。お目付役が服装にうるさいってボヤいてたわ」

此方を見てる皆の顔が若干引き攣っていた。
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