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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第3章 一章


「さて、主に頼まれてた新しい刀の誕生までもうすぐだね」
「どんな奴が来るか今から楽しみだぜっ!」
神菜もこの瞬間がいつも楽しみだと話す。最近は時間の都合が取れず、立ち会いに参加出来ないことを悔しがっていたが。

「おーい、光忠ぁ、遠征先の土産はどこに置けばいいんだ?」
「ただいま帰りました。」
「ああ、堀川くんに和泉守くんお帰り。資材はこの鍛刀部屋の裏にある倉庫に閉まってくれる?そこが一番便利なんだ。」
「出陣から帰って来たよー。アルジは?帰って来た!?」
「新しい刀を見つけて来たよ!」
次から次へと刀剣男士達がやって来る。

皆、鍛刀や出陣先で見つけて来た刀達だ。

「加州くん大和守くん、お疲れ様主はまだ学校だよ。でもお疲れ様。きっと喜ぶよ。」
「燭台切殿、やはりここでしたか」
青い髪の柔和な面差しの青年が早足でこちらに来た。
「一期さん、どうかしたの?」「弟達と妹君はこちらに来ておりませんか?」
「え、いないのかい?」「はい。私が眼を離した隙に・・・」
人馴れは愚か、この家のもう一人の人間は神にすら慣れていない。いや、最もな反応だ。「7つまでは神の子」。本能的に畏れているのだろう。そして、彼らも年端のいかない子供があまり自分達と関わりすぎてしまう事に危惧はしている。
が、一人で外を出歩かせるのも危ない。
「私はもう一度屋敷内を探します。」「僕らも手伝うよ」

こうして、鍛刀部屋から人がいなくなった。

それと同時に床の一部が外れる。
「行ったみたいだな。お姫さん。出てきて平気そうだぞ。」
「ぷはっ!暑かったぁ、」
短髪で色白のミステリアスな雰囲気の少年と女と見紛う装いと仕草の明るい髪の男の子が最初に出てきて。穴から手を伸ばす。

出てきたのは話の中心となっていたこの家の小さなお姫様本人だった。
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