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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第3章 一章


「こんにちは、空調の様子確認にきたよー。って、何この空気!?煙たい!?なんかわかんないけど空気が重い!」

「あ、水志先輩。」「ウィッス!先輩。先輩も丼研に用っすか?」
「あれ?田所さんに・・・えっと、編入生の」「幸平っす」
「幸平さんね。丼研自体じゃなくて、空調に用があるのよ。二人は入部希望者かな?」「いや、見学っす」「小西くーん、入部希望者だよー」「あの、先輩。入部希望じゃなくて、というか小西先輩。何か落ち込んでて」
「あ、そうなの?小西くんどうした?イメチェン失敗した?今なら片手で申し訳ないけど千円で切ってあげようか?」
「あ、あの、」「先輩って意外と人の話聞かないんスね」

二人の一年生が小西くん基、丼研の主将を宥め励まし、少し落ち着きを取り戻した頃。
小西くんはポツリポツリと話し出した。

空調を解体して確認しながら聞くところによると、廃部の危機らしい。
「ジリ貧になった人間が一発逆転を狙えるのは食戟しかない。」
「受ければ良いじゃん。大体、部費やら存続云々言うんなら、もうちょい大会とか、丼物チェーン店とかと提携組んだりして部費集めれば良いのに、コッチの部品は壊れかけてんなぁ、スペアは、あ、田所さん、そこのネジ取ってもらえる」
「あ、はい。」「ありがと」

「ゴホン、食戟を受けたいが、相手が薙切だと知った途端、部員、全員、逃げた。」
(この人人望ねぇなぁ!?)

「小西くん人望ないなぁ。」「ハッキリとそういう事言わんで下さい!?」

というか、自分の丼研なんだから、自分で受けなよ。と思うのだが

「良いじゃん、居なくなって。これで食戟受けても失うものはこの部室だけじゃん。まさに、背水の陣。四面楚歌で戦う男。
これで勝ったら漢の中の漢だ。ファイト!あ、これ請求書ね。」

「・・・・先輩。もう少し料金負けてくれないっすか?」
「可愛い後輩のためにこれでも安くしたよ?」
料金は取り替えた部品の料金だけだ。

これで後何年かは掃除さえすれば保つ。


「んで、その食戟の相手ってのは」


そこで部室に雪崩れ込んでくる建設業者の人達。

あ、お茶用意しないと。
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