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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第3章 一章


「何も小一時間怒ることないだろうに、あ、鍛刀しておいた子どんな子だった?」

廊下で長い説教を終えると早々に風呂に入り。髪も乾かさないまま居間へと戻ってきた。

「主、幾ら何でも客人の前でそんな格好しないでくれるかい?」
「だって湯上りで熱いし、先に理美の髪、乾かさないと」
「風流じゃない」「まぁまぁ、その辺で」

妹の髪を丁寧に拭いてやりながら文句を言う。神菜をひどく嫌そうに見つめる歌仙兼定。
「本当に歌仙兼定なの?」
「勿論、正真正銘、之定作の歌仙兼定だよ。まぁ、君と会った頃の歌仙くんではない事は確かだよ」
「・・・・??」
変な事を言う、そう思って神菜を見ると、少し複雑そうな顔で微笑んでいた。歌仙に至っては心底不快だとばかりにそっぽ向く。

「あと、主、先に謝っておくけど。ちょっとトラブルがあって」
そう言って光忠が書類を渡す。
「んー?って、何これ?」
流し目で読み進めて、すぐに食い入るように見た。

「嘘!?何でこんなに資材減ってるの?」
「ちょっと、刀装作るのに失敗してね。ごめん」
真っ黒な丸い塊を数個見せる。
「失敗って、何で私がいない時に作ろうとするかなぁ!?他は何作ったの使えるのどれくらい?」

「軽歩兵特が2、上が4、軽騎兵は特3。投石兵上が2、並が6
弓兵並が2、上が1。盾兵が並2。重歩兵特1。」
「まぁ、随分、たくさん作りましたこと。鍛刀用に使おうと思ってたのに。」
「す、すまない。鍛刀部屋に行くつもりが道に迷ってしまって。たどり着いたのが刀装部屋で」
歌仙兼定は部屋に入りあたりを見渡す。
が、 目当ての刀らしきものが見つからず神棚に飾られた丸い球体。これかと思い手で触れると不思議な球体が出てきてそのまま手に乗り炭と化した。

うっかり刀を壊してしまったのかと慌ててまた触れる。

「それでそのまま刀装作り続けた。と」「す、すまない。」
「まぁ、本来私がやるべき事を押し付けた様なものだからこれ以上言わないけど。
暫くは鍛刀も刀装作りも控える様に、幸い今日鍛刀した4振りはいるから、しばらくは遠征と出陣ね。演練はとりあえず昼休みの電話等で指示を出しますね」

「わかった。」「で、結局、新しい子は?」




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