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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?


「あぁ、いらっしゃい蛍火さん無事、再会できたようでよかったです。何かびしょ濡れだけど、風邪を引いては良くないわこちらに来てお茶をお上がりなさい。」

一礼をして入ってくる蛍火と呼ばれた男は、髪も瞳も漆黒の整った顔をしているが表情一つ動かさない。
まるで 能面の様だ。

「ちわー、アヤちゃん久しぶりー相変わらず美しくてらっしゃる。と言う訳で、今度秘宝の里デートしない?あと、ついでに俺の出禁取り消して」
ボロボロになりながらも、女性に甘い言葉をかける事を忘れないサワラ。そんなサワラを見てまるで汚物を見るような冷たい目になった。
因みにサワラは『一歩でも襖を越えたら切り捨てる』という圧をかけてる加州清光がいる為その場から動いていない。

「んー、嬉しいお誘いだけど、しばらく研修やら、畑仕事やらで忙しいのよ。
それに、秘宝の里が開放されるの半年も後じゃない。所詮、貴方は風見鶏、一つのところに留まるなんて出来ないのよ。以前は懐いていた猫の様に脇芽も振らず私の所に来たというのに、ここに来たのだって子供の事を見に来たついでなのでしょ?私の事など当の昔に忘れたのでしょう」
「何を言います。長年支え連れ添ってくれた貴女を捨てるなんて非情な真似がどうして出来ましょう。神様に誓ってそれはありえません。僕にはあなたしかいないのですから、貴女が僕を必要としているのなら私はどんな事をしてでも貴方の元に駆けつけますとも」

「おい、それ以上、踏み込んだら首が落ちるぞ子猫ちゃん?」
臭い台詞と芝居がかった振る舞いで言ってのけるサワラと物凄い良い笑顔で抜身を見せる加州清光。

「あっ、おかわりいります?」「貰います。」
この昼ドラ劇を起こした当の本人は蛍火と呼ばれた男と呑気に茶を啜っていた。

観客は笑えない昼ドラ劇を見させられて反応に困ってるというのに、だ。

「あ、そうだわ。あの件、蛍火さんなら何とか出来ると思うのだけど」

「 「「えっ!?」」」

「私のコレ、元々の体質と、神々の加護によるオプションみたいなものだから、この本丸の主神の依代から神気を抜けば、まぁ、一日位は保つのではないかしら」
「まぁ、出来なくもないですが、その結果結界に不備が生じる可能性も、いや元々不備だらけだ問題ない。お受けしましょう。保身の為にも」

「話が早くて助かるわ。」
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