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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?


「大丈夫じゃない?子供が産まれて少しは弱体化したでしょ?」
「でも、毛利君や包丁曰く、『人妻の艶めかしさと母性が割増して魅力倍増!』『ふぎゃあ、母親に甘える小さい子の図、サイコー!!!』って、言ってたし、義骸やある程度気を使えば何とかなると言っても演練場での話でしょ?本丸内でしかも只人にぶっつけ本番は些か」

『魅了』という対人向け、無差別関係性破壊最終兵器だ。
前述した通り、本人がある程度抑える事が出来るらしいが、本丸内は審神者の神域、つまりホームグラウンドで審神者の力が充満した領域と言う訳だ。
審神者同士ならば対処出来るが、只人と呼ばれる一般人は為す術がない。
昔、保育園の送り迎えに来てくれた時、子供のお迎えに来たお父さんやお母さん、あと保育園の先生達が彩さんに集まっていったのを思い出す。その情景は花に群がる虫であった。
花守様や他刀剣が睨みを効かせていたので何事もなかったが。



「・・・・・・・・何それ初耳なんだけど?包丁達にはあとで特別手合わせだね。まぁ、昔、抑えていてもナンパに遭ってたし心配ではあるけど、大丈夫だよ?俺、いるから、オレがどうにかしてヤルから♡」

花守・・・加州清光から不穏な言葉を聞いた。そういえば今の関係になってないあの当時は流血沙汰を起こしかけてたわ、このお刀様。

「まぁ、私も気をつけるし清光もこう言ってるから大丈夫だとは思うけど。研修生にも十分対処を考えてあげて?」
ニッコリと微笑まれる花神姫・・・・あれ、丸投げされた??

「若い内に色々苦労すると、咄嗟にも的確で最善な対処方法が思いつくらしいわよ?」

「いや、いい事言ってる風装わないで下さい。政府にお願いしてみます。」
こういった問題はやはりその道のプロに頼むのが筋だ。
「あら、困るわ。政府には必要以上というか、出来ればここに来てほしくないのに」
「アヤさんは相変わらず、政府嫌いっすねー」

調子の良い明るい声が部屋に響く、頭が濡れて、服もボロボロで若干不気味な雰囲気になったサワラさんが入ってきた。

「御前失礼いたします。このような格好で申し訳ない。」

その後に続くように全身黒で揃えた男の人が入ってきた。
静かで感情が読み取れないその人はサワラの上司だ。
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