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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?


 「んで!また俺が荷物持ちなんだよ!早く戦に連れてってくれよ!?」
「ご、ごめんなさい。同田貫正国様」

 とは言ったものの、今回の任務に同田貫正国を出陣させる予定は今現在ない。
 というのも、任務が只々、鬼畜なのだ。
 任務の内容は、かの『伊能忠敬』達の率いる測量隊に参加し、日本地図作成まで護衛せよ。というものだ。

 勿論、我らが怨敵の時間遡行軍も当然襲ってくる。それを撃退しつつ追っ手が来ない様に罠を仕掛け、先廻りをし、日本列島を測量しながら徒歩で行く彼らの護衛もするという、このハードメニュー。

 敵を見つけたらなりふり構わず即、斬!の同田貫正国には不向きな戦場と言って良いだろう。


 かの審神者泣かせの鬼畜任務と名高い、聚楽第と文久土佐藩と連隊戦そして秘宝の里のトラップを混ぜ合わせた様な任務だ。せめて通行手形や賽子の補充は小判で対応させてくれ!
 という他審神者達からも多数の嘆願がありそうな内容だが、嘆願は虚しく珠玉による交換のみ。

 その上、敵との攻防戦前の応急処置と各中継地で連隊戦形式の入れ替え可能とはいえ、練度がある程度ないとこの任務、大変厳しいものだ。
 噂では、大きな戦を控えているのでその前の兵力拡大計画なのではというものも流れてる。できれば練度上げの為に出陣の少ないものから優先でいかせたいが、
 今回の任務、本来ならば三週間と期間があるのだが、今回、時間前倒し任務という事もあり、神菜はたったの一週間でやり遂げねばいけない。
 まぁ、普段ならばその期間、支援物資の準備や札作成などで任務なんて出来るわけもなく、何より今回は学校の研修まであるので、たった一週間、上からの命。とはいえ任務に参加できるのは有り難い。
 
 が、準備の最中身内にここまで言われると、辛いものがある。
 同田貫正国に荷物持ちを頼んだのは、見た目キツいが日本人らしい顔立ちの上ガタイもいいので、バイト先の友人という事にできるので説明が面倒がないのだ。

 が、

 「長谷部さんを連れてくれば良かった」
山伏国広同様、基それ以上に雑務等嬉々として手伝ってくれる打刀を思い浮かべる。

 「主です。」とか言われて皆んなを響めきの渦に沈めたとしても見た目執事だ。何とかごまかせたかも、と後悔が募る。

 思わず溜息つきながら極星寮に急ぐのであった。
 



 


 
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