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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?


「吉野ちゃん。大丈夫かい?夕食の支度出来たから、何なら手伝・・・水志先輩!?」

「あっ、一色さん・・・こんばん・・・あれ?いない。」

 バタバタと慌ただしい足音が遠ざかり、しばらくしてまた、バタバタと足音が近づいてきて、ワイシャツにズボン姿の一色さんが現れた。

 「こんばんは、水志先輩。珍しいですね」
 
((((服を着た・・・だと!?))))

普段、年頃の異性がいようが、幼子がいようが、嵐が来ようが、雪が降ろうが、寮内では裸エプロン又は褌姿の一色先輩がまともな格好をした事に寮生は、戦慄した。

 「気のせいかしら?何かさっきは全体的に肌色が占めていたような」
 「あー!そんな事より水志先輩。食事は済ませましたか?良ければ一緒にどうです?」
「ごめんなさい。妹が家で待ってるから遠慮しておく。それで、ふみ緒さん申し訳ありませんが修理は明日伺います。」
「あぁ、いつも助かるよ。それで今日は何をしに・・」
「ちょっと祖母の資料を取りに、・・・そしたら急に動物達や煙が」

当事者は少し苦い顔をした。


 「本当に有難うございました。」
「怪我とかしませんでしたか?吉野ちゃんの鹿乃進達は結構やんちゃだから、」

 「これといって・・・虎に突進されるのと比べたら・・・ね」

虎?何の事だろう・・・。先輩なりの気遣いなのか、どんな顔で返したらいいか分からず、幸平達が困った顔をしてると

「そういえば、明後日の件どうなりました?先輩方が楽しみにしてましたけど」
「・・・君もですか?もう、みんな勝手過ぎます。少しは此方の事も考えて欲しいです。あ、そうだ。その事でふみ緒さんに少し頼みたい事があるんでした。」
少しムッとした顔をしたかと思いきや、すぐに明るく、笑みを浮かべて話しかける先輩。コロコロと表情が豊かに変わる。

 「ん?何だい」「近々、3年生も試験の為研修に行くんですけど、その間妹を此方に預けたいのです。」
 「アタシは構わんよ」
寮生は脳裏に、この先輩と顔立ちこそ似ているものの表情筋が死滅していた極度の人見知り幼女を思い浮かべる。

((((無理だろ!?))))



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