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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?


「・・・・よし、空調は直しました。こっちは後このメーターで調整するだけで大丈夫だと思います。」
「ありがとうございます。」

長い髪の女性教授はピシッという音がするのでは無いかと言うくらい姿勢、勢い、角度、全て、素晴らしいお辞儀をして礼を言われた。
 神菜はこの女性教授に『前田藤四郎』と渾名をつけていたりするとか、しないとか。若々しく見える外見と礼儀正しい様、そして何処か抜けているあたりが似ている気がする。

 「それじゃああとは」「あ、あのよかったらお茶でも」
「すみません。この後、第一調理室の水道点検に行かないといけなくて、この間から水の出が悪いそうで、他にも一年生が使用してる主だった教室設備の点検を頼まれてまして」

  これから一年生が研修に行く為、これを機に色々備品を直して欲しいと言われたのだが、それならいっその事業者に頼んでもらえないかとも思う。

「なぁ、潤。この新しいビニールハウスのメーターなんだ?」
「潤って呼ぶなぁ!!・・・って、あれ?これなんだっけ?」
えっとこれがこうで、あーだ、こーだ。

 チラリと新しいビニールハウスの外観を確認

 「あー、これ、多分高度調整用のメーターですね。最近多いみたいですよ。これあると高山地になる薬草や薬花が育てるの楽なんですよ。不要なら湿度調整機に変えますけど」

「あっ!そういえば、そんなこと業者さんが、」
「とりあえず、今んとこ栽培予定が無いんで取り外してもらえると助かります。」「承りました。とりあえずいざと言う時に設置できるように備品の中に入れておきますよ」

そう言って、簡単に取り外して、ビニールハウスにハーブを置く。

 「あ、汐見教授、この子少し寒がりみたいですよそっちのビニールハウスに置いておきますよ。そっちのホーリーバジルはそのビニールハウスで大丈夫そうですよ」

 ・・・・

「葉山くんが研修行く前に何とか終わったね。水志さんもありがとう」
「いえいえ、此方こそ、またいつでも。」
「おい潤、サボってないでこっちの水やりしとけ」
「だから、潤って呼ぶなぁ!!」
 師弟関係らしいが側から見たら兄弟喧嘩だ。
 仲良しだなぁと笑みを浮かべてその場を後にする。


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